二入のバス停から少し南に下がったところで一本の小径が合流してきます。集落内のちょっとした道にしか見えませんが、実はこの先に人々をアッと驚かせる隧道が存在しています。
少しばかり登っただけで家並みは途切れ、舗装も終わってしまいました。
なかなか鬱蒼としていますね…。
そのまま進むと道は堀割状になりました。集落内の路地から続いてきたとは思い難い規模です。
ほぼ一直線でやって来ましたが、ここでやや左にカーブ。と…
おぉ…
隧道は唐突に現れました。
一目見てわかるのはその坑口の大きさでしょう。横幅に比べて、いや比べなくてもかなりの高さがあります。なんだか米粒みたいな形です。
大規模な崩落でもあったのかと疑いますが、地肌はしっとり滑らかで崩落の荒々しさを兼ね備えているようには見えません。というか、崩落していたならもっと底面が高くなっていることでしょう。
太い2条の轍に導かれて洞内に入っていきます。
坑口の大きさに比べると長さは物足りません。歩きでも1分もあれば通り抜けられるほどです。
出口が近付いてきました。入ったときは断面が五角形のようでしたが、ここまでくるとかまぼこ形に見えます。
隧道を抜けると鬱蒼とした竹藪が続いていました。
このまま道を辿っていくと房総スカイラインに突き当たるそうなのですが、この藪に気を削がれたのと後ろに予定が控えていることから今回はここで帰ることにします。
ちなみに反対側の坑口はこんな感じ。
用事があるのを忘れていました。急いで帰ります。
坂道を駆け下りること1分、探索起点に戻ってきました。
それにしても綺麗な隧道です。いつまでもこのままひっそり佇んでいてほしいものです。
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