常盤路のいまを追う【その3】富岡~浪江間代行バスから見えたもの

2020年3月14日のダイヤ改正で富岡~浪江が運行を再開し、常磐線が全線復旧する運びとなりました。今回は一足先に現地を訪れ、復旧前の現状を記録していきます。

東京側からやってきたときの現時点での終着駅、富岡まで来ました。ここから浪江までは代行バスに乗っていきます。

ただバスの発車時刻までは30分以上あるので駅お隣のさくらステーションKINONEで腹ごしらえ。売店と兼用のレジで注文するとほとんど待たずに提供されました。奥のカウンターで651系を眺めつつ、のんびりと食べていました。

店を出ると乗車が始まっていました。運行は原発作業員の輸送などをおこなっている浜通り交通です。ちなみに以前はジェイアールバス関東の中古車を使っていたのだとか。乗ってみたかった…!

余談ながらバス停には「常磐交通」との表記が。どこのバス停もってきたんだか…。
なかなか色づかいの派手な車内ですね。

11:40:03 富岡駅発。16人乗車。651系から降りた人はもっとずっといた気がしますが、折り返しで帰ったんでしょうか…?

発車後、シートベルト着用と帰還困難区域通過のため窓を開けないようにとのアナウンスが入りました。

やけに派手な建物だと思ったらなんと東電の廃炉資料館でした。びっくり。

そうこうしているうちにバスはいよいよ帰還困難区域へと入っていきます。

すっかり廃れたホームセンター

国道から分岐する道は軒並み柵で塞がれています。

と思ったらなんと住宅の入口さえ柵で塞がれていました。

植樹でしょうか。
おや?あれは…

詳細はわかりませんがおそらく福島第一原発関連の施設ではないでしょうか。ここまでぼーっとしていた周りの方々もすかさずスマホを取り出して撮影していました。

原発方面へと向かう道。いまも一台のトラックが入っていきます。

満腹とバスの心地よい揺れとで5分少々うとうとしているとまもなく浪江に到着するとのアナウンスが流れました。

12:06:58 浪江駅着。

柵で塞がれている家などを見るとこの区間が本当に運転を再開するのか疑わしく思えてしまいます。運転を再開した常磐線がどんな姿を見せるのか気になって仕方ありません。

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