松島を海から味わう

松島を島から味わう」では松島の有人島を訪れましたが、やはり松島の醍醐味といえば大小の奇岩が織りなす景観でしょう。島々の重なり合う姿を見つつ時には奇岩を間近で観察できる手段、それが遊覧船です。
遊覧船は松島海岸の桟橋を起終点とするものが一般的なのですが、丸文松島汽船では塩釜~松島の航路も運航しています。移動オタクとしてはやはり同一地点に戻ってくるのは物足りないということで、この塩釜~松島航路に乗ってみました。

塩釜の発着地は塩竈市営汽船と同じマリンゲート塩釜です。こちらへのアクセスは市営汽船の記事をご覧ください。

2番のりばに泊まっていたのは第三芭蕉丸。3階層もあるいかにも遊覧船なつくりをしていますが、なんと等級も各階で分かれています。

まずは最下層の2等席。グループによさそうなテーブル席がズラリと並びます。

2階は+600円で利用できるグリーン室。2等に比べ座席のクッション性が増し、前面パノラマも楽しめますが、せっかく課金するなら奮発して最上級の1等室にしたいところです。

グリーン室ということでロゴもちゃんとクローバーになっています笑

最上階の1等室は落ち着いた色の空間に白い椅子がどっしりと構えており、貴賓室と呼びたくなる雰囲気。さらに後部に専用のデッキも設けられています(グリーン室のある2階デッキは2等客も立入可能)。たださすがにお値段は張り、2等の倍近い2900円もします。

ちなみに、1階後部デッキには調理ブースがあり、ドリンク・軽食を販売しています。冬季にはこの設備を活かして「かき鍋クルーズ」なるものをおこなうのだとか。

嬉しいことに貸切状態で出航を迎えました。もっとも、2月の平日それも始発便となれば当然の状況なのかもしれませんが。

出航したところで案内放送がスタート。名所に近づくたび案内を入れてくれるようで助かります。

馬放島の南側をまわっていくので海苔養殖棚の間は突っ切りません。
あれはもしや太平洋フェリー…?
海面に現れない岩場でもあるのか旗に沿ってぐねぐね。背高のっぽの船型が災いして外向きに傾くのでちょっと怖いです笑
後ろから急に迫ってきたのは松島島巡り観光船の“マリンホープ”。
基本的には貸切運航に充当されますが、冬場ゆえ大型船に代わって定期便始発を受け持ったようです。
見るからにな奇岩が現れました。鐘島と呼ばれているそうです。
航跡が太陽に照らされて美しい…!
奇岩が一段落したと思ったらこんどは養殖棚。飽きる暇がありません。
ふたたびぐねぐねしはじめました
遠くには先ほどまで間近で見ていた島々が折り重なっています。
島、島、島、…あ貨物船が混じってますね笑
あっという間に松島の桟橋が迫ってきました。
手前側には僚船“第二芭蕉丸”、奥には松島島巡り観光船の“第三仁王丸”が泊まっています。

第三芭蕉丸は定刻より5分ほど早く松島の桟橋に到着しました。

運賃・所要時間は松島発着コースと変わらず、運航ルートもおおむね一緒。本塩釜までは電車の本数も多いですし、市営汽船に乗り継いで松島に上陸することもできるとなればこちらを利用してみる価値は大いにあるでしょう。

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