仙石線移設区間の旧線探索

仙石線陸前大塚〜陸前小野間は東日本大震災による津波で大きな被害を受け、街の移転とともに北側に移設されることになりました。今回は、この仙石線の旧線を一部ですが辿ってみたいと思います。

新・野蒜駅で下車した私は、ひとまず旧・野蒜駅へ向かうことにしました。地下通路で駅の南側に出て旧市街地への坂道を下っていきます。

道中見かけた切り通しの跡。工事現場の中で立ち入ることができませんでした。
もしかすると復興の過程で取り壊されてしまうのかも…。

運河を見ながらのんびり歩いて到着。震災後コンビニエンスストアとして営業していたこの駅舎ですが、現在は東松島市震災復興伝承館が併設され、東日本大震災の悲劇を未来に伝えようとしています。ホームもほぼ完全な状態で残っていましたが、保存のためか立入禁止。さすがにここでワルニャンはしません。

東名運河沿いに進み、亀岡地区に存在する隧道跡へ向かいます。

亀岡集落側はテープで侵入を禁止されていましたので一路東名側へ。県道から集落側へ進むと、道路を横断する路盤がはっきり見てとれました。

旧・東名駅方向を眺める
もう列車が通ることはないから危なくないよね?ね?

 隧道側へ側道を進むと小さな踏切跡に当たりました。いちおう踏切部にはロープが張ってあったので、脇から失礼〜(万が一列車が通っても大丈夫なようになるべく線路上から外れて歩きました)

民家の脇をすり抜けながら進むとついに隧道が目の前に!なかなか絵になりそうな光景です。

やはり名前は亀岡隧道というらしく、シンプルなコンクリート施工っぽいです(詳しくないので間違ってたらご指摘願います)。

時間の都合もあって内部に入ることはしませんでしたが、オブ経験ほぼゼロの自分にとってはなかなか新鮮に感じました。(それにしても短いトンネルです。こちらへ来る前、県道上から隧道が抜ける尾根を見てきましたが、“亀”というよりもはや蛇か何かのように見えました。)

ハイライトの隧道も見終わったところで、旧・東名駅があったところへ。伝承館でホームが撤去されているという話は聞いていましたが、行ってみると本当にどこにあったのかわからず、少し寂しい気持ちもします。

旧・東名駅から坂を駆け上って新・東名駅に到着。今回はこれで終了です。

旧駅2つ、隧道、と旧線のハイライトをおおむね楽しめたと思いますが、現行線との交差部、海沿いの築堤区間などまだまだ見てみたい区間は残っています。野蒜がさらに復興した際にまた訪れてみたいですね。

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