電車が延びる話

地鉄電車の片翼のどん詰まり、大学前。ですが、この駅が途中駅になるという話があります。

ブツッと切れた線路。その先には線路が延びる余地など見出せなさそうですが、ここから富山大学の工学部前まで延伸するという計画があるのです。地鉄は費用は出さないものの延伸に前向き、言い出しっぺの大学は学生証にICカードの機能を持たせようとしているなど、計画線の中ではかなり実現性の高い部類に入りますが、今のところ明確に延伸するという話は出ていません。
当然ながら工事などもされていないのですが、予定地と目されるところを歩いてその気分を味わってみたいと思います。

横断歩道を渡って歩道へ。

電車が遥か遠くへ行ってしまいましたが、ここにあるのが大学前の由来たる富山大学です。

もちろん立ち入ることはできないので、隣の公園から延伸予定地をトレースすることとします。いや、むしろ線路は公園の方に敷かれるのかもしれません。

公園内の野球場では何やら試合が行われているらしく、先ほど乗ってきた電車の地元客はこれ目当てだったかと納得します。一方、招かれざる客である私はそそくさと隅へ退散。

公園の端には太平洋戦争を記念する碑が建てられていました。ただでさえ招かれざる客であるのに、こういう碑を見るとますます自分は何をやっているんだと思います。(聯隊の番号を見て前に3桁の数字をつけたくなった方はいますぐ閲覧をやめてください)

公園の北西の角からはなんとか電停を望むことができました。歩道を狭めるなどすれば軌道敷きを確保することはできそうです。

同地点より延伸方向を眺めます。水路が通っているのか、延伸ルートが見える気がします。
フェンスの向こうは大学の敷地。こちらはこちらで盛り土がされていてそれっぽい…?

大学の不思議な土盛りは松などを生やしつつしばらく続いたのですが、放射能の設備?が現れると急に消滅。公園側は駐車場が途切れて開け始めたので、こちらにエスケープするという手もありそうです。

もう少し進むと大学のグラウンドが見えてきて、公園側では物置らしきものが登場しました。これ以上延ばす必要もないでしょう。電停の予定地はこの辺りのはずです。

少し戻るといかにもという感じの広場がありました。ここに電車が停まればかなり利便性が向上しそうです。左手には陸上の競技場もありますし。

帰りは少しばかり芝生を堪能してみることに。途中駐車場に阻まれましたが、ほぼ全区間において築堤のようになっている気がしました。下手に大学にこだわるより、公園の中を通してしまったほうが楽かもしれません。

と、視線の先に見慣れぬ碑が。

先ほど見た聯隊動員の碑の旧世代のもののようです。往路は大学の方ばか見ていたとはいえ、こんなものを見逃していたとは…。

先ほど公園の中を通してしまえばいいと述べましたが、その場合には碑を避けるためこの辺りで右に大きくカーブを切るべきかもしれません。

そのまま芝生の縁に沿って進んでいくと、そこはもう大学前電停のすぐそばでした。歩道を削ることもないですし、やはり公園内を突っ切るルートがベストに思えます。

現地を訪れてみて、大学前電停は意外と大学前にないな、と思いました。延伸の際には延伸先が大学前電停になり、現・大学前電停が五福公園あたりに改称されるかもしれません。

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