南海電車の小さな支線、多奈川線。終点の1つ前の深日港駅にやって来ました。名前の通り駅前には港があり、関西から淡路島や徳島への短絡ルートとなっていたようですが、現在ではいずれの航路も廃止されています。
…と言ったばかりなのですが、実は訪問時は定期航路復活へ向けた社会実験として淡路島(洲本港)への航路が運航されていました。深日洲本ライナーと名付けられたこの航路が今回のお目当てです。2018年度から3カ年計画でやってたらしいんですが、昨年度は感染症拡大防止のため運航中止。2020年度計画を繰り越して実施された今年度も感染急拡大のため長らく運航を見合わせていました。ようやく乗れた…。
乗船券は港に設けられた観光案内所で。事前予約が優先されるとのことでしたが無事購入できました。
ほどなく岸壁に並ぶ釣り人の影から船が姿を現しました。
あっという間に接岸完了。折り返し前の便(2便)の乗客は5名でした。
しばしののち乗船開始となりました。
元クルーザーらしく、船内には外周を沿うようにソファが設置されています。
紀淡海峡に差し掛かると多少波しぶきが大きくなりましたが、双胴船ということもあり全体として揺れは大きくありません。船内ではテレビに淡路島の観光案内が流れるくらいで、ただ時だけが淡々と過ぎていきました。
ぽやぁっと過ごしていたら洲本港に到着しました。
今回乗った第3便(深日港10:30→洲本港11:25)の乗客は23人(※うち3人が自転車持ち込み)でした。今後も実験が継続されるのか、そして実際に航路が復活する日は来るのか、注視していきたいところです。(個人的には1500円で1時間弱なら選択肢に入るかなと)
運航:深日洲本ライナー
区間:深日~洲本
本数:4往復
※情報は2021年11月乗船当時のものです※
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