特別快速を残すには

ファン丸出しのタイトル…。私情が入らないように頑張ります…。

 先日館山行きの特別快速に乗車してきて感じたことは主に次の3つです。
・君津まで(特に五井へ)の利用が多い
・木更津で解結していることが、君津以遠へ向かう客にとって大きなロスになっている
・君津以南の利用は少なく、特に途中駅での乗降はほぼない

 一定の需要はありますが、木更津での分割併合などロスが多いことで乗客を失っているところがあります。また、君津以南に直通する4両はトイレ無しのオールロングシートであり、観光利用に適しません(実際、保田を過ぎたあたりで男性が1名、トイレを探して車両を渡り歩いていました)。そこで、特別快速の代替列車を考えてみました。

<1>基本的な運行形態は今まで通りとするが、君津以南に直通するのは後ろ4両ではなく前11両にする

木更津で解結するとき前11両を回送することが大きなロスになっていますので、だったら前11両を直通させればいいじゃないかという暴論です。いちおう君津以南の各駅は11両に対応しているので可能ですが、4両でもガラガラなのに11両にする意味があるのかと言われれば返す言葉がなくなってしまいます。また、4,5号車にグリーン車が連結されていることもデメリットです。富浦以外の特快停車駅はみどりの窓口が設置されているようなので、そちらで販売してもいいのかもしれませんが(なぜないんだ富浦…)。

<2>E257系を利用し、京葉線経由で運転する

以前、この時間帯には京葉線経由の特急さざなみ1号が運行されていました。それを復活させようという計画です。東京〜木更津は10両で運転し、特急料金も徴収します。木更津駅で後ろ5両を切り離し、種別を特別快速に変更して館山まで運行します。
この案の利点としては、利用の多い木更津までの区間を特急にすることによってさらなる収益を上げられること、木更津での分割がそんなに大掛かりなものにならないことが挙げられます。一方、千葉からの需要を拾いにくくなるほか、特急料金徴収による乗客離れが起こる可能性もあります。
なお、館山に着いた特別快速ですが、そのまま夕方まで放置しておくのはもったいないので内房線の館山〜安房鴨川で乗り得普通列車として運行するのが良いように思われます。


以上2案はどちらも木更津での分割を前提としています。では、この分割、どれくらいかかるものなのでしょうか。
現状の特別快速が分割に8分もかかっているのは分割したうちの後ろ側の車両が先へ進むからであり、上記2案では前側の車両が進むことになっているのでもう少し短縮できるはずです。というかできなければ改善と言えないでしょう。
ここで外房線を見てみると、特急の一部が上総一ノ宮で分割併合を行っています。安房鴨川方面については4分で分割完了とそんなにかかっていないのですが、東京方面の併合は7分もかかっており特別快速とあまり変わりません。連結手順の問題だと思われますが、先へ進むのが前側、後ろ側のどちらにせよ(分割)併合にはそれなりの時間がかかることがわかります。

特別快速を残すにあたって分割・併合をなくすのは必須でしょう。そこで以下の案はどうでしょうか。

<3>千葉〜館山のみの運行とし、209系4両編成を使用する

東京からの利用客は諦め、千葉からの利用に特化した列車にする作戦です。使用車両はオールセミクロスシートに改造した209系4両編成(何編成か用意し、原則君津以南の運用につけます)で、スジは土休日の新宿さざなみ1号、4号に沿うようにします。千葉〜君津間の需要が多いことですが、ダイヤ改正で予定されているように217系15両編成の快速を運転すれば問題ないでしょう。


この案でも不十分じゃないかというご意見はあると思います。特急の代替で生まれたクソみたいな列車が3年余りも生きながらえたことを喜ぶべきかもしれません。ただ、一定の需要はあるだけになんらかの形で残ってくれたらいいなぁと思います。 

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