時速120キロの新幹線

博多総合車両所は山陽新幹線全線開通時に山陽新幹線の車両基地として、博多駅の南方約9キロ、春日市と那珂川町の境に建設されました。当時の那珂川町は、博多までバスで1時間弱というほどの陸の孤島。そこで、町は博多から車両基地までの回送線を旅客化するように要望しました。旅客線は国鉄分割民営化のゴタゴタもあったものの無事に開業し、なんと、わずか10分(現在では8分)で博多駅にアクセスできるようになったのです。すると、那珂川町は福岡市のベッドタウンとしてめきめきと人口が増加。今では日本有数の人口の多い町となっています。


バスターミナルから階段を上がると頭上の歩道橋に出られます。さっきと違って明るい…。

九州新幹線の高架が続いていきます。

人口の多い町として知られる那珂川町。市制施行を目指す動きもあるようです。

車両はレールスターでした。ちなみに、駅の時刻表には使用車両が明記されていました。

こうみると、車両基地の中に設けられた駅だということがよくわかります。

乗車には乗車券の他に特定特急券が必要ですが、それでもお値段はわずか300円。新幹線車両とは思えません…。

8両すべてが自由席なので車内はガラガラです。改札最寄りの8号車、7号車はそこそこ座席も埋まっていましたが、お隣の6号車では乗客は一桁でした。

発車するとポイントをガタガタと渡って車庫線と合流していきます。九州新幹線の高架をくぐってから高架を上っていくと、もう到着のアナウンスが。ひと息つく暇もありません。

博多駅に到着した列車はこだまとして新大阪へ向かうことになります。

停車位置を勘違いしていたのか慌てて列車へと走るビジネスマンの姿が印象的でした。

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